エジンバラ大学交換留学記(2018/2019)

北海道大学からエジンバラ大学への交換留学記録

留学決心から所属大学への申請までの流れ

この記事では留学を決心した私が、留学の申請締め切り間際に大急ぎで準備をした話を紹介します。

 

突如、留学を決意。

学校の授業も一段楽しアルバイトも落ち着いた2年生の秋、自分の大学生活を真剣に考える時間が増えました。大学生の1年は今までの1年よりも圧倒的に早く、自分からアクションを起こさないと刻々と日が過ぎていくということを実感しました。その中でふと「留学に行こう。」という気持ちが心をよぎりました。

そもそも留学に行くことは以前から考えていたのですが、手続きの煩雑さやアルバイトに追われていて、後回しにしていました。

しかし、いつまでも後回しにしていたら結局行かず仕舞いになってしまう!そう考えて、心を決めました。

 

どこにいくか。

留学先はイギリスがいいという事は、以前から考えていました。個人的にイギリス英語の発音が好きだという点、歴史の長い大学が多いという点が主です。その上で、「やはり留学するなら世界最高峰レベルの大学に行きたい!」と思った私は、所属大学と協定を結んでいる協定校の一覧を見ながら、「QS World University Ranking」を参照して志望する大学を選定しました。

その結果、イギリス・スコットランドエジンバラ大学が23位(2018年度)でイギリスの協定校中最高位である事が判明しました。

また、エジンバラ大学コンピュータサイエンス分野が有名であり、かつ世界各国からの留学生が圧倒的に多いという事実を知りました。

そして、エジンバラという地域について調べてみると、古い町並みと現代が融合した美しい街であるという事も知り、是非エジンバラ大学に留学したいと考えました。

 *東京大学は28位(2018年度)

 

間に合わなかった1次募集

私の大学では交換留学の申請の締め切りが10月下旬に設定されていました。しかし、私が留学を決意したのは2年生の10月中旬頃。「急げば間に合うのでは!?」と思い、早速国際交流本部に相談をしに直行。

3年生の夏からエジンバラ大学に留学したい旨を伝えると、英語のスコアの提出が必要と発覚。正式には交換留学先の大学が要求するスコアの提出が必要、間に合わない場合は今まで受けたことのあるIELTSのスコアやTOEFL iBTの成績で仮の判断をしてもらえるようでした。ところが今まで受けたことのある試験はTOEFL ITPのみ。今から締め切りまでに間に合うIELTSの試験も無い。ということで一次締め切りは間に合わず。

 

「2次募集もあるよ。」

3年生での留学を諦めかけていたその時、「2次募集もあるよ。」と言われました。助かった〜。2次募集の締め切りは3年生の1月上旬とのこと。あと2ヶ月と少し。これに間に合うように12月中旬のIELTSの試験を受けることに決めました。

 

エジンバラ大学の要求スコア

エジンバラ大学への交換留学には、一定のGPAやIELTSのスコアが必要です。私の大学から交換留学を申請する場合の基準は以下の通りでした。

  • GPA 3.0以上
  • IELTS Overall 6.5以上 かつ 各セクション5.5以上

*これらの基準は所属大学によって異なるかもしれないので要確認。

 

2次募集があることは分かったものの、12月中旬のIELTSで一発勝負という状況に追い込まれました。 今までIELTSは受けたことが無かったので、Overall 6.5を1発で取れるのか心配でした。

 

IELTS Overall 6.5の難易度

IELTSを受けると決めた後まず最初にしたことは、このIELTS Overall 6.5がどれぐらいのものなのかを調べることでした。

Webで探せばIELTS/TOEFL iBT/TOEICなどの換算表が出てきます。それによると大体こんな感じ。

IELTS 6.5 = TOEFL iBT 90 = TOEIC 805

あれ。わりと難しいんじゃない?(笑) 2ヶ月でいけるかな。

と思ったのですが、私の妹がiBTもIELTSも両方受験したことがあったので問い合わせてみたところ、「iBT 90よりもIELTS6.5の方が圧倒的に簡単!!」というのでそれを信じることにしました。

TOEFL iBTはコンピュータを使用して受験するので目がチカチカしたり、スピーキングもコンピュータに向かって喋るので何かとやりにくい様です。一方でIELTSはペーパーテストなので、英検や学校でよく受験するTOEFL iTPやTOEICに近い形式でやり易いとのことでした。

 

1冊の参考書だけで勉強

私が勉強に使用した参考書はこれです。

目標スコアがoverall 6.5だったので、ちょうどいいレベルの教材でした。この参考書1冊で4つのセクション全てに対応できます。試験についての説明も充実していて非常に役にたちました。

この参考書はWriting対策部分が特に充実しています。Overall 6.5を目指すために、難しすぎる表現やこなれた文章を使用せず、オーソドックスに書ける文章を採用しています。

CD2枚付 IELTS 32のドリル+模試

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 セクション毎の具体的な対策やポイントは別の記事で紹介します。

 

いざ、IELTSを受験

12/16にIELTSを初受験。一発勝負で受けたIELTSの結果は、Overall 6.5でギリギリ基準クリア!Readingの7.5に救われました...

試験結果は12/29にインターネットで公開され、その後郵送で送られてきました。

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所属大学(北海道大学)に書類申請

無事にIELTSのスコアが取れたので、所属大学に申請をしました。その申請がなかなか大変でした...。この申請は大学によって異なると思うので、参考までに。

私の大学で申請に必要だった主な書類は以下の5点です。

・交換留学応募用紙(志望動機や履修計画など)

・大学の成績証明書

・IELTSスコアレポート

・健康診断書

・健康についての質問票

・教員からの推薦書

以下で、履修計画と推薦書について説明をしたいと思います。

 

結構大変な履修計画

留学先の大学でどの授業をとる予定なのかを事前に申請する必要がありました。エジンバラ大学シラバスが閲覧できるサイトを参考に履修する科目を選定しました。まだ2018年度のシラバスは出ていなかったので2017度のシラバスを参考にしました。

http://www.drps.ed.ac.uk/17-18/dpt/cx_schindex.htm

学部交換留学の場合、1セメスターにつき*60単位(**SCQF)ピッタリの取得が必要です。

私は所属大学で単位互換を行いたかったので、自分の大学で履修するべき科目と同じような内容の科目を中心に探しました。

履修科目を自分の中で選定したあとは、単位互換を希望する科目の責任教員にメールでコンタクトを取り、シラバスを見ていただいた上で単位互換の可否見込みを判定して頂きました。

私の場合、全ての科目で単位互換が可見込みとのお返事を頂きました。

*VISAの要件になっているようですが、要確認。VISAについては別の記事で詳細を書きます。

**Scottish Credit and Qualifications Framework(感覚的には日本の2単位=SCQF10単位程度。あくまで個人的な感覚。)次のページが参考になります。→ イギリスの「資格・単位枠組み」 3.スコットランドおよびウェールズにおける「資格・単位枠組み」 柳田雅明

 

教授に推薦書を書いてもらう

申請書類の中でもう一つ大変なのが、この「推薦書」です。推薦書は留学するに当たって、直属の教員などから「この人は留学させる価値がありますよ。」と大学の事務に伝えてもらう為の書類です。

ここで一つ問題がありました。推薦書には、生徒の長所や短所、性格などを詳しく書いてもらう為、自分の事をよく知る教員に書いてもらう必要があります。しかし、まだ研究室に配属されていない私は直属の教員がいませんでした。なので、ほとんど接点がないけれども一番近い存在であるコース長(私の大学では学科の下にコースがあります。)の教授に推薦書を依頼しました。

コース長の方は快く引き受けて下さり、面接をしていただくことになりました。自分の長所や短所、性格、大学生活でのエピソード、志望動機などを事前にまとめて教授にお話をしました。一番大切なのは、「志望動機」だと思います。ここがハッキリとしていると先生が推薦書を書くときにスムーズになるはずです。

推薦書の様式は所属大学ごとに決まっていると思います。指定の用紙に記入して頂き、先生の方から大学の事務へ直接ご提出頂きました。

 

 

長くなりましたが、今回の記事はここまでです。ご閲覧ありがとうございました。書ききれないことも多いですので、ご質問などがあればお気軽にどうぞ!